個別形式による社会の指導方法の一例



 


     
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科目別指導メソッド(社会)用語問題編

社会の指導の様子を直感的に理解していただくためには動画が最適です。すでに公開済みの社会の動画集のページをご覧ください。
 
社会は暗記科目です。暗記をするには良い方法があります。それはあまりたくさん覚え込ませないことです。
 
暗記が得意だ、という子はどんなやり方をしても覚えていくのでしょうが、一般的には一度に覚えられる量は限界があります。
 
それを超えてまだ知識を詰め込もうとすると(勉強熱心な親御さんはこれをやりがちなのですが)、頭の中で情報が混乱してせっかく覚えた知識の記憶も曖昧になってしまいます。
 
私の場合、暗記科目ではまず最重要ランクの言葉だけを出来る限り分かりやすい言葉を使って説明し、その言葉の持つ意味やイメージを頭に焼き付けることをやってしまいます。中核となる言葉を理解できると、その周辺にある用語も後日暗記しやすくなるからです。
 
そして中核となる言葉については、何も見なくてもその言葉を使ってテキストの要点整理に書かれてあるような内容を再現できるようにトレーニングするようにしています。
 
地理で言えば白地図の上に有名な工業地や農作物を、歴史で言えば簡単な年表を、政治で言えば三権分立の図などを、何も見ずに書けるようにトレーニングをしていきます。
 
最初は戸惑いますが、慣れてきたら社会にも他の科目と同じように思考の体系というものがあることを実感するでしょう。
 
ここまで完成すれば後は簡単です。頭の中に体系ができあがっているので、知らない知識が出てくる度に、頭のどこへ整理しておけばよいのかが分かっているため、情報を入れるときの混乱が起こりにくくなり、テストで問われたときにも勘違いが減ります。
 
 

科目別指導メソッド(社会)論述問題編

社会の論述問題の答案が書けるかどうかは、着眼点を知っているか否かにかかっています。
 
例えば以下の問題を考えてください。
 
江戸時代の宝暦年間に薩摩藩は幕命により木曽川、長良川、揖斐川の治水工事をしました。幕府はなぜこのような命令を下したのでしょうか?

宝暦治水事件を題材とした論述問題です。何年か前にある中学でこれと似たような問題が出題されたことがありました。何も着眼点を持っていなければ、お手上げだったと思います。時間の余裕があればせいぜい「治水工事」という点から頭を絞って
 
(解答例1)川の氾濫で苦しんでいる可哀想な農民を助けるため。
 
という解答ぐらいは書けるかもしれません。一応考えているし子供らしいので他の生徒が白紙状態なら多少の点はつくのかもしれません。しかし残念ながら照準はまったくぶれています。
 
これではなぜ九州の最南端にある薩摩藩が、わざわざ木曽川まで駆り立てられたのか説明されていないからです。単に農民を救うだけなら濃尾平野の周辺に位置する藩にでも任せておけば良いはずです。
 
ではどのような着眼点を持っていればこの問題を解くことができるかと言えば、江戸幕府の政策というのは基本的に幕府の権力を守るために行われていた、ということです。
 
国民を守るため、という考えが現れたのは歴史ではごく最近の出来事です。江戸時代の考え方ではありません(「百姓は生きぬように、死なぬように」というのがむしろ江戸幕府の考えだったわけですから)。
 
例えば参勤交代や士農工商の身分制度といった江戸幕府の一連の政策が幕府の権力を安定させるための制度だった、という着眼点で記述の練習をしていれば、上の問題でも解決の糸口は見えてきたことでしょう。
 
(解答例2)当時有力だった薩摩藩に財力や人力を使わせて疲弊させることで、幕府の権力を安定させるため。
 
ここまで思いつくことができれば上出来です。
 
論述問題は対策の立てようがない、と頭を抱えている方も多いようですが、そんなことはありません。このように着眼点を理解してトレーニングを積んでいれば、満点とは行かなくとも他人よりは良い解答を作れる程度のところまでは成長します。
 
ちなみに難関中学の中には用語の問題をあまり出題せず、ほとんどが論述問題だという学校もあります。こうした学校を受ける場合には用語を詰め込む必要はありません
 
他の科目はできるけれど社会の暗記はまるで駄目だという子も志望校によっては論述だけ特訓することで難関私立校合格に手が届くことがあります。そのような場合無理に暗記をする必要は少しもないのです。 
 
徒に時間を費やすのではなく効率的な勉強法を知って未来を切り開いてもらいたいと思います。

 






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